2013-01-01から1年間の記事一覧

今年印象に残った言葉〜その2.対人援助サービスを行う姿勢〜

(その2) 「自分の死はできるだけ軽く考え、人の死は重く受け止められたら、上等な人間になれたことなんです、私にとっては。」 9月16日の朝日新聞『敬老の日特集』に、作家の曽野綾子さんが記者の質問に答えた形で“先輩の言葉”として紹介された記事の…

今年印象に残った言葉〜その1.死ぬまで歩ける人生〜

普段何気ない生活の中で、あるいは仕事の中で、ふと耳にし目にした言葉のうち、何時までも心に残る言句があります。今年、私の印象に残った言葉を、2回にわたって紹介したいと思います。 (その1) 「自分が正しいと思う方向に向かって正々堂々と歩く 死ぬ…

Kさんのこと〜ホテイアオイの浄土〜

去る8月11日のこと、少し時間が空いたので「布袋葵(ホテイアオイ)」の花を見に行くことにしました。 昨年の夏こと、偶然、週末のジョギング中に道端の水槽に咲いていた数輪のホテイアオイの花が私の目に留まって、以来、どこかで見た花だと気に留めてい…

いい男〜出会いの数だけ良い仕事を〜

話題沸騰16万部突破! 『いい人をやめる男の成功法則48』潮凪洋介著/中経出版 もういい人になるのはやめなさい! 倍返しできる強さを持て! いい人:いつも損をしていると思いつつ、他人の目線を気にして自信がない。 いい男:自分本位な生き方ができ、信念…

健康管理も仕事のうち〜2020年東京オリンピック開催決定〜

私の職場の机の上に日めくりカレンダー『道をひらく〜松下幸之助 日々のことば〜』が置いてあります。1か月用なので、今年4月にいただいたとして、6周目になります。 週明け月曜日には、気持ちも新たに土日の分をめくって・・・と繰ってみるのですが、早けれ…

「福原地区福祉施設ネットワーク会議」経過報告

直接のきっかけは、平成22年7月と9月に行われた、川越市社会福祉協議会主催の「地域福祉エリアミーティング」の席上、同じテーブルの福原地区自治会支会長からの一言、 「俺たちには、地域福祉活動、それから地区福祉計画を作るなんて言われてもよく分か…

丸山先生の思い出“元気を出して!”

川越親愛学園第2代施設長であった丸山豊(とよ)先生が、7月下旬にお亡くなりになりました。 葬儀には、先生のかつての部下であった新井施設長他職員・元職員が参列しましたが、私はどうしても抜けられない用事がありましたので、後日、高崎市内のご自宅を…

人材は活用して人財となす〜求人難の時代の“人材”を考える〜

平成12年(2000年)の介護保険制度施行により、これと相前後して、にわかに社会福祉法人向けの経営講座があちこちで開催されて、人・物・金・時(機会)・知らせ(情報)の資源をめぐる一般企業からヒントを得た経営手法(術)が、私を否が応でも少しずつ…

これからの人材確保〜“人材発掘”〜

ある会議の席上、こんな発言がありました。印象的でしたので、その趣旨を、私の聞いた範囲で紹介します。 「人材不足論議の俎上に上がるのが、第二次ベビーブームが終わってからの、30年来の少子化傾向によってもたらされた若年労働人口の絶対数の減少で、…

もう一つの人生〜定年を考える〜

この日、4人が顔を合わせたのは10年ぶりにもなるのだろうか、誰も定かではありません。かと言って確認するでもなく、まもなく運ばれてきたビールで、「Yさん、長い間お疲れ様でした。乾杯!」。 5月末のこと、旧友のYさんから、都内の救護・障害・高齢者…

俳句のある人生〜髙沢初代理事長のこと〜

事務局が親愛会の書庫を整理していたところ、初代理事長であった髙沢幸治先生の小さな手帳『俳句手帖』が出てきました。 髙沢さん(以降、「さん」で表記させていただきます)の俳句といえば、平成8年の秋にお亡くなりになってから「父の看病をしている時病…

福祉にかける熱き想い〜中澤健さんのこと〜

広報紙『Dari Kuching』第28号※が送られてきました。 毎回楽しみに拝読させていただいていますが、実はこのところ目を通す程度で済ませていました。でも、今回は何度も読み返しました。 執筆者の了解を得ましたので、その巻頭文を引用させていただきます。…

人生の寄り道〜「ギャップイヤー」とは?〜

いつものNHKテレビ番組『クローズアップ現代』は、この日、「人生に寄り道を〜今注目の“ギャップイヤー”〜」と題して、いきなり大学の今春の入学式の「ギャップイヤーを取ることも選択肢の一つでしょう」というような挨拶が映し出されました。何のことだろう…

『交響曲第1番HIROSHIMA』の希求するところ〜平和〜

3月31日、この夜、付けっ放しにしておいたテレビ画面は、NHKスペシャル『魂の旋律〜音を失った作曲家〜』と題して、「“現代のベートーヴェン”と呼ばれる日本人がいる。佐村河内 守(さむらごうち まもる)49歳。14年前に原因不明の病で両耳の聴力を失…

平成25年度一文字漢字(キーワード)

4月25日、恒例の新任職員歓迎会の挨拶の中、今年の一文字漢字を『集(しゅう)』と発表しました。 “集”とは、字源として、隹(とり)が3羽、木の上にとまっていることから転じて、大勢集まることの意味になったそうです。 辞書を引くと、以下のような意…

新年度を迎えて〜辞令交付式挨拶文〜

4月1日午前9時より、13名の新任職員を迎えて、辞令交付式を行いました。 新年度を迎えて、本欄への私からのご挨拶を込めて、当日の挨拶文を紹介します。 ********************************** 入職おめでとうございま…

人間関係〜求める優しさは心地よい合槌〜

特に、3月9〜11日のテレビ番組は、どの局も東日本大震災の特別番組を組んで、あるいは遅々として進まぬ復興を指摘し、あるいは最新の地震のメカニズムを紹介し、日本国中、改めて天変地異災害の恐ろしさを“他人ごとではない”(共有)こととして扱ってお…

講演会『大震災の教訓に学ぶ』〜大変な時ほど優しさを〜

先日、2月2日に、恒例の社会福祉法人親愛会ボランティア交流会が行われ、今年度は特別に、全日本手をつなぐ育成会副理事長の片桐宜嗣氏による講演会『大震災の教訓に学ぶ』を行いました。 片桐さんとのお付き合いは、私が4年前まで埼玉県発達障害福祉協会…

普通(当たり前)を支えるということ〜マニュアル化の中で〜

福祉は、決して特別(特殊)ではなく、人生のそれぞれのステージに沿った普通の暮らしを支援・介助することによって、利用する人、一人ひとりの当たり前の幸福を実現することにある、と思います。 私たちの業務も、世の中の他の業務と同様に、民間委譲の程度…