100歳以上まで生きる〜長生きの秘訣〜

先日、あるテレビ番組に聖路加国際病院理事長(医師)日野原重明氏(98歳)が出演して、自らを語り、さらに長生きの秘訣を語っていました。
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現在、日本の100歳以上の人口は4万人を超えて、日本人の3,000人に1人が100歳以上の超高齢者ということになったそうです。
その100歳以上の人たちへの、ある調査によると、特性として「負けず嫌い」「人に頼らない」傾向が見られるということです。私は、この調査結果について、身心共に自立度が高いことの証明と考えられますが、年経れば誰にでも降りかかる困難な事柄にもめげずに、“負けじ”と頑張る気持ちこそ「長生きの秘訣」・・・と察するところです。
さて、日野原先生は、ご自身、語る言葉もしっかりしていて、容姿共に、実年齢が信じられないほど“かくしゃく”とされ、周囲を圧倒するほどのみなぎる力(パワー)を感じさせて、「長生きの秘訣」について次のように説明されておりました。(以下、要旨)
①健康に気をつける(運動と食事)
「よく言われているように、運動と食事に気をつけることは健康に大事だ。 私は、駅の階段の上りエスカレーターや、空港の動く歩道(オートウォー ク)に乗ることがない。階段を上って、エスカレーターに乗った人を追い 抜くことを楽しんでいる。」
「腹八分目と言われているが、八分目では不十分・・・、私はさらに腹七分目を 提唱している。そして、炭水化物を控えて、タンパク質を摂ることを心が けている。」
②新しいことを始める
「哲学者マルティン・ブーハーは“新しいことを始めることさえ忘れなけれ ば、人は老いない”と言っている。私は、この言葉を60歳で聞いて、80歳 から95歳までに、意識してイタリア語、スペイン語などを勉強し、当地の 原語で講演を行った。」
「そして、95歳を過ぎたら俳句とゴルフをやると宣言して、ゴルフはなかな かできないが、俳句は今でもやっている。先日、99歳まで後1年ということ で
 “白寿近し ステージに立つ我 息はずむ”
 という俳句を作った。何事でも、もう遅い・・・ということはない。」
③若い友達をもつ
「若い友達をもつと、精神的にも若くいられる。私は、講演などで、時に小 学生と接することがある。終わると、みんな握手を求めてくる。若い人た ちとのスキンシップも大事だ。また、若い女性から「ハグしてください」 と求められる。若い人からも活力がもらえる。」
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私も、この秘訣にあやかって、いくつになっても挑戦者でありたいと、強く思うのです。
(理事長 矢部 薫)