今年度の漢字『進』〜平成22年度〜

昨年度より、年間の目標とする漢字一字を年度初めに決めることとしました。

平成21年度は、『協』の一字を「今年度の漢字」としました。
この字を選んだ理由は、以前のブログ欄に記したとおり、昨年4月1日に川越親愛センターが障害者自立支援法による新体系に移行して、これで親愛会の全ての事業が移行したことと、大規模な人事異動を行ったこと、そして理事長が交代したこと・・・これらにより改めて各サービス事業所単位で、そして親愛会の下で、職員全員が力を合わせて「協力」「協働」「協同」「協調」「協議」していくことを一字に託したものでした。
どこまで浸透し、この『協』一字の下に一丸となって頑張れたかは、それぞれの事業所ごとに多少の差異はあったかと思いますが、現場の職員サイドでは、2年目3年目の職員が新任職員を巻き込んで、チームワークをより充実させたという実感は持てたことと信じております。

さて、年度が変わって、平成22年度の親愛会の重点目標は次の2点としました。
重点目標①「授産活動を充実させること」(昨年度よりの懸案事項)
これには、2つの要素があって、1つ目は、農産物の販売所を設置して、施設で栽培した野菜販売と、地域の農家のご協力によるB級野菜販売を行うものです。2つ目は、親愛会が15年以上も取り組んできたジャム製造を拡大し食品加工工場を整備するものです。いずれも地域の山田農園様のひとかたならぬご協力をいただいた上での事業です。現在、野菜販売所の開設を目指し、工場整備の準備に取り掛かっております。
重点目標②「埼玉県地域生活定着支援センターの開設」
本事業は、埼玉県からの委託事業で、昨年度より国の施策により全国都道府県に各1か所ずつ設置して、障害や高齢の触法者について、市町村をはじめ他の相談事業等の関係機関と協力して、福祉対象者の地域での生活の定着を支援していく事業です。現在、5月中のセンター開所に向けて、その広報に関係機関を訪問しております。(※この事業の詳細につきましては、別に記載させていただきたいと思います。)

その他、例えば親愛南の里では、若くて活発な利用者、及び高齢・病弱者の支援の在り方の再検討(一部ユニット化、散策用の園庭整備等)に取り組むなど、今年度も各事業ともに、重点目標を設けて事業計画に臨んでおります。

このような状況なので、『進』の一字を「今年度の漢字」とすることとしました。

ちなみに、「進」という漢字には、
1 前にすすむ、すすめる
「進出」「新進」「推進」「前進」「増進」「促進」「突進」「発進」など
2 高い等級・段階にあがる
「進化」「昇進」「特進」「躍進」など
3 差し上げる、たてまつる
「進言」「進呈」「寄進」「献進」など
の意味があるそうです。

何より「各事業ともに、それぞれの目標に向かって、着実に歩を進めてほしい」との思いを込めて、今年度の漢字にした次第です。
このことについて、先日の「新任職員歓迎会」で発表しました。(※事務局日記参照)
(理事長 矢部 薫)