『平成24年度辞令交付式』〜理事長挨拶〜

ご入職おめでとうございます。
NHKアーカイブスで、童話作家椋鳩十氏が次のようなことを言っていました。「野生動物は、大自然の中でなければ本当の姿を見せてくれない。家畜は可愛がってやらなければ本当の姿を見せてはくれない。」
人間はどうでしょうか。
ご承知のとおり、昨年の東日本大震災津波に伴う原子力発電所被害による放射能汚染で、改めて大自然の恩恵を多くの人々が実感したはずです。もちろん、私たち人間もまた、その大自然の恵みの中でしか生きられません。
他方、新聞テレビの報道でも、児童虐待が度々ニュースとなるくらい多発して、その都度心を痛めるばかりです。私たち人間は、早くて15歳、おおよそ20歳前後まで待たなければ親から自立できません。その間、もちろん私たちは可愛がられなければ育ちません。
しかしながら、ペット(家畜)同様に、ネコ可愛がりされたのでは、外に出ることさえ臆病になってしまいます。
私たちに、神様でもない限り、完全な親はいません。ある意味、人間は、その不完全さゆえ、あるいはあえて意識して厳しく育てられたせいか、結果として、その育ちの欠けた部分だけバネ(発奮材料)となって、私たちを自己実現に向けて突き動かしているのかも知れません。
親愛会へようこそいらっしゃいました。
私たちは、皆さんを本当の愛(親愛会理念:親愛は真愛に通じる)で鍛え、仕事を通しての自己実現のお手伝いをさせていただきます。そのためには、OJT始め、多くの研修を用意し、資格取得などを含むキャリアアップメニューをご用意いたしております。
是非とも、これから始まる障がい者支援(対人援助技術、臨床)の現場でのご活躍を期待しております。5年後、10年後に「やっぱり親愛会に来てよかった」と言えるように頑張ってください。
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本日、4月2日午前9時より、新任職員11名を迎えて、『平成24年度辞令交付式』が親愛センター新作業棟を会場に行われました。
(理事長 矢部 薫)