いい男〜出会いの数だけ良い仕事を〜

話題沸騰16万部突破!
『いい人をやめる男の成功法則48』潮凪洋介著/中経出版
もういい人になるのはやめなさい!
倍返しできる強さを持て!
いい人:いつも損をしていると思いつつ、他人の目線を気にして自信がない。
いい男:自分本位な生き方ができ、信念を通す図太さがある。
時代が求めているのはいい人ではなくいい男!
先日、JR線で帰りの川越行き電車の中、吊革を握る私の目の前に、上記の車内広告文が飛び込んできました。記述はさらに続いていましたが、あまり詳細を転記、掲載するのもいかがなものかと思い、以上にとどめさせていただきます。
“いい男”といえば親愛会前理事長の長野操先生が、かつての組織の部下の話題に触れたとき、時に「あいつはいい男だ」と目を細めて、何度もうなずいていたのを思い出します。決して“いい人”とは言わず、またこの意味で女性を評して“いい女”とは言わないのですから、当初は、よほどの人格者、バランス感覚に長けた、良識のある、有言実行型の、男の中の男・・・などと想像してみたのですが、おおよそ長野さんが認めた人程度にしか理解できませんでした。
ところが、やがて、いい男と評された何人かにお会いすることがあって、なるほど期間の長短にかかわらず、同じ職場の、同じ釜の飯を食った、気を許せる、有能な人物という共通項にたどり着くのでした。
縁あって、そのうちの何人か様には特段のご理解、ご支援、ご協力をいただき、また以前も今も、親愛会で役職員として働いていただいているものですから、大変有難いことです。
ところで、福祉の現場で、前述の言い方を当てはめてみると、チームで対人援助サービスを行う関係上、優しくて真面目な“いい人”は必要ですが、多少「他人の目線を気にする」ことはあっても、「いつも損していると思」っていたり、まして「自信がない」いい人では困ります。
他方、最近の福祉観として利用者様本位なのですから、福祉現場の中で、あまりにも「自分本位」ではチームワークが成立しません。が、自分なりの人生観をもって生き、信念を貫くタイプの人には、おそらく“いい男”の尊称がふさわしいのではないかと思います。
ところで、私こと、社会福祉を自らの人生と決めて38年目に突入しました。この間、職場内外を問わず、あるいは会議で顔を合わせて議論を重ね、あるいは酒を酌み交わして懇親を深め、多くの“いい男”ばかりではなく、有能な“いい女”とも出会うことができました。
さて、4月より、親愛会では、特別養護老人ホーム整備事業を開始しました。今現在、諸事情により若干の遅れを来たしておりますが、設計図面を中心に内部協議を重ね、施設建設に向けた公的諸手続きを進めております。
また、人材確保の点では、今夏より、来年度に向けた計画採用、あるいは再来年度の特養ホームオープンに備えた、職員募集(拡大採用)を開始しました。
このような事業拡大の折には、一時に大勢の人材の増員、結集するところとなり、もちろん、男女ともに有能な人材の出会いの数だけ良い仕事をしていきたいと胸躍らせます。
何より、諸先輩方の薫陶を受け、現在のスタッフとともに事業を支え、来たる人材と夢を実現できるご縁に感謝です。
(理事長 矢部 薫)