社会貢献活動を推進します!〜“福原ネット”のスタート〜

9月28〜29日に、第52回関東ブロック老人福祉施設研究総会が、埼玉県を当番県に、大宮ソニックシティを会場に行われました。
2日目の第7分科会では、「社会福祉法人における社会貢献活動への取り組み」をテーマに各県6施設の取り組みが紹介されました。
具体的な取組としては、①「体操クラブ」「自主グループ(囲碁・麻雀・手芸・茶道など)」②「教育支援事業」「更生保護事業」「施設の地域開放」「地域サポート講座」「地域懇談会」「ミニコンサート」③「はつらつセンター事業(運動・脳トレ・足湯+介護予防教室)」④「犬猫と暮らせるユニット(殺処分減少化に貢献)」⑤「生活困窮者等就労体験」⑥「合同買物会」「施設設備貸出」「学校との協力」等々の活動がPポイントで映し出されて、参加者の注目を集めたことでした。
親愛会では、現在、私も県経営協の役員としてその設立準備の段階から参画してきた「彩の国あんしんセーフティネット事業」(平成26年9月発足)に、いち早く川越親愛センター・親愛南の里・ワークスしんあいの3事業所が参加し、「あんしんネット親愛」事業を開設して、市内福原・高階地区を中心に“生活困難者に対する相談事業”の実績を上げています。
その他、「フードバンク受入れ事業」「保護観察対象者の社会貢献活動受入れ事業」「月山奉仕団の奉仕活動受入れ事業」「川越市障がい者青年学級支援」「オレンジカフェ(認知症カフェ)」などの社会貢献活動を行っています。
ご承知のとおり、今春の社会福祉法の改正により、全ての社会福祉法人は、今年度一部施行の「地域における公益的な取組を実施する責務」(社会福祉法人の本旨に従い他の主体では困難な福祉ニーズへの対応を求める)により、“無料又は低額な料金で福祉サービスを積極的に提供する”ことになりました。
他方、昨年度末発刊の、市及び市社協による『川越市地域福祉(活動)計画「みんなでつくる福祉のまち川越プラン」』中の福原地区福祉プランに<福原地区福祉施設ネットワーク会議による関係期間の連携を強化します>と盛り込まれたこともあり、親愛会としては、これらのことをバネに、地域のニーズのあるところ、積極的に社会貢献活動を実施していきたいと考えています。
これよりも前のこと、本年2月早々に、熊澤元支会長の呼びかけにより久々に地区ネットワークの関係者(有志)の集うところとなりました。
かつて、地域の社会貢献活動については、本欄「福原地区福祉施設ネットワーク会議経過報告」(2013.8.27)で掲載したとおりですが、それから以降“課題は見えても機能しない”日々が続いて、元支会長も私も手をこまねいていたことでした。
そのことを教訓に、今回は瑞穂会にお骨折りをいただいて、5月の第1回会議を経て、6月に総会を行い、名称も「福原地区福祉ネットワーク」(通称「福原ネット」)とし、顧問を熊澤氏、会長を矢部、事務局長を瑞穂会の穂坂氏及び事務局を瑞穂会におくことでスタートを切ることとなりました。参加団体は、社福のほかに医療法人・株式会社等多彩ですが、福原地区の福祉(医療)を担う団体に集まっていただいて、地区内の包括的な福祉活動を行うことを目的としました。
現在までに、勉強会・子ども食堂・高齢者サロン・貧困層の支援と防災協定等の論議を重ねてきました。前回10月に行われた会議では、地区内福祉関係機関相互の防災協定を結ぶこと、及び勉強会・子ども食堂の推進について論議を深めたことでした。
親愛会では、このことを受けて、学習支援・子ども食堂に焦点を当てて、関係機関と連携を深めていきたいと思います。
(理事長 矢部 薫)