39年目のお付き合い〜秋、墓参行〜

昨年9月から10月にかけて、川越親愛学園(現、川越親愛センター)設立当初からご利用いただいた3名様が次々にお亡くなりになられました。各ご遺族様ともに「家族葬で行いますから・・・」とのご意向でしたので、所属施設の代表数名のご焼香にとどめさせていた…

親愛会の理念と今後について〜平成30年度法人全体研修会〜

8月11、17日の2日間にわたって、一昨年・昨年度に続いてウェスタ川越2F会議室で法人全体研修会(夏季研修会)を行いました。 9月に入ってから、両日に参加できなかった職員向けに2回、みどりのまち郄沢ホールにて追加の研修を行いますので、昨年度同様…

金井会長に感謝します〜川越親愛後援会総会開催〜

7月7日午後に、平成30年度川越親愛後援会総会が開催されました。 今年度の総会では、金井眞一郎会長がご勇退されて、関本幹雄副会長が会長に就任され、原敏成副会長の再任に加え、新たに粂原恒久氏が副会長に就任されました。 親愛会は54年2月に法人設立、同…

副業と複業〜働き方改革の中で〜

今年の1月に、厚生労働省より「柔軟な働き方に関する検討会」における議論を踏まえた『副業・兼業の促進に関するガイドライン』が公表されました。 親愛会の職員等就業規則は、元より同省の「モデル就業規則」を準用し、職員の服務規律の遵守事項の1つとし…

”行く末のことはさておき”〜長野操先生遺句集〜

親愛会の前理事長であった長野先生が亡くなられて1年が過ぎました。当時お世話になった親愛会の役職員の有志で、また俳句会の仲間で、と墓参を計画していますが、なかなか日程が合わずに日延べになっております。そんな矢先に、ご息女から「父の遺句集を作…

楽しくなければ〜4月1日入社式〜

4月1日9時から、新任職員12名を迎え、今年度の入社式を行いました。 恒例の理事長訓示と1文字漢字発表をご紹介します。 「本日、入職となられた12名の職員の皆様方、おめでとうございます。 入社式にあたり、一言、訓示申し上げます。 私が、最近、…

人生の走り方〜マラソンにまつわる2話〜

先月21日午前のこと、久しぶりの休日に、ぼんやりテレビを見ていると、往年の名マラソンランナー君原さんがドキュメンタリー番組(1)『ギリシャ マラソンが生まれた道 旅人:君原健二』(NHK1994年、再放映)に出ていました。それは、ギリシャのマラトン…

ご冥福をお祈り申し上げます

今年が、まだ2月も下旬に入ったばかりだというのに、親愛会にとって法人開設以来、長年にわたって大変お世話になった方々が相次いでご逝去されました。正月早々には、秋山キヨ子さんがお亡くなりになられました。親愛会では、法人理事・評議員及び後援会理事…

人はまた走れます〜『職員意向調査』を受けて〜

「一瞬のハッピーがあれば、人はまた走れる」 これは、元日の朝刊トップ記事の見出し文です。朝日新聞では、年末より特集『平成とは』を組んでいて、<第1部 時代の転換 3幸福論>とあります。 記事によれば、広島県出身の被爆2世。極貧の幼少期を経て、…

復活歌〜熊本地震復興に寄せて〜

今月12日、京都清水寺で森貫主(かんす)みずから、縦1.5横1.3メートルの和紙に「今年の漢字」を揮毫(きごう)する―、その模様がテレビで放映されました。年末の風物詩でもあります。 今年は『北』という字で、主催者の日本漢字能力検定協会によると、全国…

新たな時代〜地域社会とのつながり〜

先日、ナカポツ事業の就労支援員から名刺の注文がありました。 親愛会では、平成21年4月より障害者就業・生活支援センターかわごえ(県委託事業、通称「ナカポツ事業」)を開始しました。近年、国の社会福祉施策は大きく動いて、障害者雇用率制度・特例子会…

お付き合い〜入間川サイクリングロード墓参行〜

愛用の自転車の、経年劣化のタイヤを新調したこともあって、数年ぶりにサイクリング(彼岸花と墓参)に出かけました。 まずは足慣らしに・・・と出かけた先は、自宅から入間川サイクリングロードの八瀬の大橋へ、そして大橋からの上流コース(26キロ)でした。…

法人理念『生きるを支える』〜平成29年度法人全体研修会〜

8月7日、10日の2日間にわたって、川越駅西口のウェスタ川越2F会議室で、恒例の法人全体研修会(夏季研修会)を行いました。 私に与えられた講義は『法人理念について』でした。時間の都合もあり、かつ昼食後の眠い時間帯でしたので、しゃべり言葉仕様…

十年の計〜趣味の話〜

7月でまる10年となった俳句は奥が深くてなかなか上達しませんが、同じ10年になるジョギングは、生来運動を苦手としてきた私には、寄る年波以上に心臓に筋肉に負担がかかるようで毎週土曜日の10キロの道のりもきつくなりました。かねてから友だちの言…

リーダーの条件〜定時評議員会を終えて〜

第一の条件 孤独に耐えられること 第二の条件 時代の理念がその人に乗り移っていること 第三の条件 冷徹な理性を持たなければならないこと 第四の条件 修羅場に強いということ 第五の条件 怨霊を作らない、あるいは怨霊の鎮魂が巧みであるということ 第六の…

初夏3度(たび)〜みどりのまち親愛2周年〜

4月上旬に、法人本部のある特養ホーム「みどりのまち親愛」の中庭の、しだれ桜が咲きました。 施設建設工事の後遺症でしょうか。昨年は、かつて親愛センターの農場としてお借りしていた頃のせいぜい半分程度の開花で・・・、さらに枯れ枝も目立つところ・・・、三…

雲と自由を追いかけて〜府中界隈のこと〜

昨年の話になりますが、12月11日のこと、早めに家を出て下りた駅は、JR武蔵野線北府中駅。駅西方面は東芝府中工場への半ば専用通路となっていて休日はがらんとして通行人はいません。私は駅東方面の陸橋をわたって、府中刑務所の塀沿いの道を東へと歩…

新年度にあたって〜制度改正後の方向性〜

平成29年度がスタートしました。 今年度の特徴としては、昨年度より一部施行された「社会福祉法等の一部を改正する法律」の第2弾として、 <社会福祉法人制度の改革>の本丸(1)経営組織のガバナンスの強化(2)事業運営の透明性の向上(3)財務規律…

春の弓〜前橋汀子コンサート〜

一昨年の春に川越駅西口に複合拠点施設「ウェスタ川越」がオープンし、その大ホールの音響は抜群で、私は初めて訪れた演奏会で、その出だしの音に、思わず「すごい!」と声を上げたほどです。低音域まで硬くしっかりした音が響いてきて、音楽好きを自認する…

人を愛するということ〜ガンディーの思想〜

私たちが誰かを愛するというときには、その誰かとの間に何かを共有していないと愛は生まれません。「ああ、自分と同じだ」「分かち合える」という思いが愛を生み出します。しかし一方で、すべて自分と同じ相手との間に愛が生まれるかというと、そうでもあり…

慈と悲〜援助の基本〜

「慈悲」ということばの意味はふたつあります。 「慈」ということばの意味は「がんばれ」という励ましです。 もうひとつは「悲」ということば。「悲」(カルナー)ということは、何も言わないということなのです。そばにいてその人の手を握って、その人の怒…

新年明けましておめでとうございます〜法人制度改革を迎えて〜

昨年3月31日公布の「社会福祉法等の一部を改正する法律」により、同日、翌4月1日、そして本年4月1日で大きく社会福祉法人が変わろうとしています。今、その二段構えの施行のただ中にいます。 本改正の柱として、 1.社会福祉法人制度の改革 2.福祉…

親愛和み俳句会10年〜とりわけ1年を振り返って

今年7月に、親愛和み俳句会が結社10年目を迎えました。設立当初のことは本欄『親愛和み俳句会のこと〜5年になります〜』(2011-12-26)に詳しく記載していますので、省略します。 以降の5年間で、そのうちの2年にわたって、会場を長野主宰(親愛会前理…

幸福を生きる〜人生の意味と人間関係〜

先月のこと、本法人でお願いしている役員さん宅におじゃましたことがありました。用件を済ませて座敷を降りると、玄関の上がりかまちの先の扉が開いていて、何やら物置然とした部屋が垣間見られました。同行の職員が目ざとく、「すごいですね!」と感嘆の声…

社会貢献活動を推進します!〜“福原ネット”のスタート〜

9月28〜29日に、第52回関東ブロック老人福祉施設研究総会が、埼玉県を当番県に、大宮ソニックシティを会場に行われました。 2日目の第7分科会では、「社会福祉法人における社会貢献活動への取り組み」をテーマに各県6施設の取り組みが紹介されまし…

『論語と算盤』より②〜これからの法人運営〜

世間の人はよく「智力を身につけろ」とか「時代の変化をつかまえろ」とか言っています。なるほど、確かにこれは必要なことで、タイミングを計って正しい選択をするには、智力、すなわち学問を修める必要があるわけです。 とはいうものの、どれだけ智力があろ…

『論語と算盤』より①〜これからの法人経営〜

ソロバンは『論語』(道徳)によって上手くいく。同時に、『論語』はソロバン(カネ儲け)によって、本当の意味で世の中を潤していくことができる。つまり、『論語』とソロバンは、一見かけ離れているもののようで、実は非常に近いものなのだ。〜渋沢栄一著…

お悔み申し上げます〜津久井やまゆり園事件に際して〜

先週の26日午前2時過ぎに、神奈川県下の障害者支援施設で事件は起きました。 私たちと同じ福祉業界の中で、それも元職員による犯行ということですので、利用者19名の奪われた命を思うとき、言葉(活字)にならないくらいの痛ましさを覚えます。 当日早朝よ…

福祉の仕事を介した自己実現〜人生の納得性〜

先日、本法人の来年度職員採用のための見学会がありました。その冒頭のあいさつの中で、私は 「私たちの人生は、マズローによれば、まずは生きてゆくための最低限の給与を得て、(生理的欲求)お腹を満たし、(安全欲求)アパートも借りたい。そのために(社…

これからの“働き方”〜副業をめぐって〜

5月25日、NHK朝のニュース(トッピクス)は『“副業”が変える?企業と働き方』でした。 まず初めは、Sさん、大手企業の営業の仕事を終えた夜は、組織の運営や戦略をアドバイスするコンサルタントに変身する男性の映像紹介で、彼は「本業外で取り組んでいく…